将棋の朝日オープンで羽生さんが三連覇だそうで。おめでとうございます。
と、こんな片隅でも祝ってみました。将棋は好きです。一時期、雑誌「将棋世界」を購読し続けたくらいには、好きです。
プロの人は羽生さんと谷川さんと佐藤さんが特に好き。ミーハーだな(笑)
まったく関係ない挨拶から始めましたが、今日はジャンプ感想です。
そして、やっぱり本誌が手元にありません(苦笑)
記憶を頼りに「DEATH NOTE」「銀魂」「アイシールド21」「TO LOVEる」「もて王」の感想です。
最終回のデスノの感想はめちゃくちゃ長いです(^^;)
と、こんな片隅でも祝ってみました。将棋は好きです。一時期、雑誌「将棋世界」を購読し続けたくらいには、好きです。
プロの人は羽生さんと谷川さんと佐藤さんが特に好き。ミーハーだな(笑)
まったく関係ない挨拶から始めましたが、今日はジャンプ感想です。
そして、やっぱり本誌が手元にありません(苦笑)
記憶を頼りに「DEATH NOTE」「銀魂」「アイシールド21」「TO LOVEる」「もて王」の感想です。
最終回のデスノの感想はめちゃくちゃ長いです(^^;)
「銀魂」
引き続き土方戦でした。あ、先週で終わりじゃなかったんだ(これでも土方ファン^^;)
道場剣術だ、実戦仕込みの喧嘩剣術だ、と言っても実は土方さんも努力の人(実戦仕込みが努力してないとはいいませんが)だった、と。
努力してるところは見せない人、というのは非常に土方っぽい感じでよかったです。過去の話もダラダラ長引かず、コンパクトに纏まってわかりやすい。
チビ沖田できっちり笑いどころを作ってるところも心憎い(笑)
近藤さんはこうやって、土方や沖田のことを心配したり信頼したりしてたら、本当に男気のある人なんですよね。
なのにギャグパートでは丸々一本いっちゃったりするんだから、めちゃくちゃオイシイ人だよなあ(笑)
「アイシールド21」
ここで十文字がくるなんて予想外!
セナが弾いて、モン太がキャッチ!とか思ったらそこは一休のほうが上、と。
この試合の間のうちに、モン太が一休に、セナは阿含に、個人技能だけで勝つ図って想像できないんですが、ひょっとして個人の対決自体は最後まで負けたままなのかしら?と思いました。
この試合は天才vs凡才の話ですから「天才には個人技能は勝てない。だけど才能だけでチームプレイを疎かにしていると、結束の固い凡才にだって負けるんだ!」という流れでも、確かにいいとは思います。
けどカタルシスはあんまりないかも?
それに、練習もチームワークも馬鹿にしてるのって、神龍寺でも阿含だけのような気もするんですけどね……。
試合に勝てば、案外個人対決は負けたままでもスカッとするのか、それともセナ、モン太と立て続けに最後の最後で勝って、そこで奪ったボールでタッチダウン、試合終了、勝利!という流れなのか。
両先生の結論を待つのは楽しみです。
もちろん、まったく違う展開になるのも楽しみですけれども!
(まさかさすがに泥門の負けはない……と思うんですが^^;)
「TO LOVEる」
なんだかんだと連載1話目から欠かさず感想を……え、この漫画好きなのか。
と今回初めて気付きました(笑)
少なくとも新連載3つの中では一番好きですが。
こう、この漫画に求めるのは突飛な展開じゃなくて「お約束」なんですよ。
そこを見事に外さない。そこがいい。まだ3話目ですから、ここからどうなるか判りませんけれども。
車を避けたら線路に下りて、電車に跳ねられる……すごいお約束(笑)
しかも、その間もずっとザスティンの足には犬が食いついたままっていう細かいところまでちゃんとしてあって、今回すごい好きでした(^^)
リトの心の叫びも、自分を主語にした部分をすべてモノローグにして、合間のものすごく訴えたいところだけを叫ばせたことで、見事に勘違いでフラグ発生。……お約束だ。
ララがリトに惚れる理由として、この叫びだけというのはなんかちょっと軽いようにも見えますが、ラブコメですからまったく問題なし。
少なくとも、一回助けられた(連れて逃げてくれた)だけよりも、「自分のつらさを理解してくれる人」っていうのはポイント高いですしね。
絆が出来てくるのはこれからですが、ララにちょっぴり本気で惚れられて(おまけにザスティンまで納得しちゃったし>笑)、リトの受難がどうなるのか楽しみですv
「もて王」
すみません、これだけ正式名称覚えてないんですよ(^^;)
魔女っ子話が引っ張られるとは思わなかった。彼女は準レギュラー化するだろうとは思っていましたけれども。
相変わらず矢射子の恋は応援しているんですが、ごめん矢射子、カリントウはめちゃくちゃ笑った。
ハバネロの錬金術師が出てくれたからますます(笑)
でも、一応誤解はとけてよかったよねー……と思ったらまさかのフュージョン。えー、この単語は(柱とはいえ)いいの!?と別のところで驚きました(笑)
まあ、もて王でいいも悪いもないか。別雑誌まで引っ張ってきてるくらいなんだし(^^;)
意識まで同一化してないので、矢射子がどうなるのか次号が楽しみです。
「DEATH NOTE」
最終回でした。
……うん、なんていうか……なんでこの最終回?
嫌いじゃないんですよ。松田が月のことをやっぱり好きだったんだって言ってくれて(言ったのは伊出ですが)。
松田はキラの正義に対しても肯定的でしたからね。やり方は否定していましたが、その理想までは否定できない、と。
そして月のこともずっと信頼していました。
だからすべてが終わって、一時の激情が引いて、改めて見回すと世の中はまた混沌としたものが増えて、月の姿がない。
そのことに寂しさとか悲しさとか、そういうことを覚えてくれる(月がキラだと知りながら)人がいる、というのに、月ファンとしては救われた思いで。
やっぱり私的にはクライマックスは全部松田に救われたー。
(ここにきて松田×月かよ!?とか一瞬思ったのは内緒←言ってるよ)
じゃあ何が気に食わないって、松田の推理です。
だから推理した松田がだめなんじゃなくて、なんでここで松田にこの推理を言わせるのかなーと。
最終回で、それまでの不自然を拾うくらいなら(しかも曖昧に)、総一郎、月と立て続けに失った夜神家の女性陣がどうなったかとか、月がいなくなったあとのミサがどうなったのか、そっちを拾ってもらえませんか!?と言いたい。
シナリオ担当の大場先生は、はっきりとデスノはキャラより話が中心とどこかでおっしゃっていました。
確かにそういう漫画なんですが、漫画ってお話という縦糸とキャラという横糸が組み合わさってできているものなんですから、少なくともミサほど話に食い込んでいたキャラのその後くらい、魅上みたいな一言でいいから入れてほしかった。
魅上よりミサのほうが、ずっと長くキラをやって、何度もキーパーソンになっていたっていうのに。
そしてその松田の推理(願望)
1.メロが動いたのは、ニアが偽ノートの存在を疑っていて、それを確かめたがっていることに気付いたから(ハルを通してそうと気付いてもらう)
2.ニアがノートを使って魅上を操っていた。
3.だから魅上はノートが偽物かと試すこともなくここまでやってきた。
4.ノートを燃やしたのは証拠隠滅のため
……た、確かにすべての矛盾はこれだと解消されます。
メロの不可解な行動も、その時呟いた「俺がやるしかないか……」の意味も拾われている。
ニアと月の読み合いも、間違いなくニアが上にいったことになります。
月の詰めが甘かったお陰で転がり込んできたラッキー勝利じゃなくて。
イレギュラーなことをしておいて、ノートを試さなかった魅上がドジッ子だったわけじゃないというのは、魅上ファンとしては嬉しい。
ですが、えーじゃあニアってメロまで利用したわけ?
もちろん、メロが動くことによってメロの死亡までは予想したわけじゃないでしょうけれども。
ノートを使った勝利、というのもびみょーに後味が悪いような。
ノートを使った者が、ノートによって身を滅ぼしたという皮肉にはなりますけれども。
しかもその場合、ニアはノートを使用してから所有権を無くしているので、自分がノートを使った記憶はなし。
ノートなんてトンデモな力を使ったキラに、実力だけで勝ったぞ!と思っているわけですか。
……えー?
もちろん松田の推理ということで、それが真実とはなっていないので、
松田の推理が正しい(あるいは部分だけ正しい)のか、
あれは単に願望で、物語の流れだけの話が真実なのか、
判断は読者に委ねられるわけで、上手いといえば上手いんですが……むしろキラファンに対するフォローっぽくてなんともかんとも。
だってニアファンには完全に蛇足でしょう、これ。
そしてキャラじゃなくて、物語を追っていた人にとっては、どっちでもいいからはっきりして欲しかったんじゃないでしょうか。ここにきて、最後の対決の流れが不透明で終わるって、推理合戦を楽しんでいた人にも不満が残るまいか……。
松田の推理を補強するのは、やはり魅上の発狂死です。
YB倉庫でノートを燃やしたということは、その時点で魅上から自分がキラに選ばれて裁きを行っていた記憶も、そこで死んでいる月がキラだという記憶も失われるわけです。
そこで拘束されて「第2(4?)のキラ容疑で逮捕する」と言われても、自分の無実は自分が知ってるわけですよ(少なくとも魅上にとっては無実)
エリートが挫折に弱いというのは定説ですが、いくら逮捕されたからって、そして稀代の殺人鬼だと断定されたからって、そこからたった10日で死ぬくらいまで発狂するかなーと。
まして魅上は検事。取調べされる側に立ったことはないとはいえ、ますます発狂というのに納得いかない。
こうなると、メロの件はグレーゾーンですが、魅上をノートで操ったのは限りなく黒に近くなるんですよねぇ……。
そして最後のキラ信者。
あれだけ月をめちゃくちゃに貶めて、やっぱりキラの思想は完全には間違ってなかったって方向なの!?
今まで出てきたキラ信者は、月が煽ったら動くような便乗暴徒とか、狂信者で「キラ社会ってやっぱり怖……」というのばっかりだったのに、ここに来てこんな社会的弱者っぽい人たちでキラ信者を描くってどういうこと!?
……なんのために月はあそこまで堕落させられたんだろう……。
うーん、松田の行動と対比させて考えればいいのかなあ。
キラの行動で救われた人は確かにいるわけで、キラを遠くの存在だと思っていた頃の松田は、キラが完全に間違っているとは思わない。
だけど、身近の人が殺人を繰り返していると知れば、その目的がどうあれ、生理的に受け入れられない。
神と人間という差。
最後のキラ信者にとっては、キラは神。
だけど人間としてのキラは、月。
神じゃなくて人間だから、生身の月は裁きを受ける。
月の判断に左右されないキラ思想なら、祈り崇める者がいる。
月の行為は間違っていて、思想は(部分的に)正しかったと?
じゃあニアたちって、結局何をしたんですか?
世の中を悪い時代に逆戻りさせただけ?
この曖昧さが嫌なんじゃないんです。
月がそれなりに反撃したりして、キラとしての体面を保った上で死んだのならまだ受け入れられたんです。
それなら「正義は人それぞれ。立場で異なる」というニアのセリフから外れていないし。
だけどあそこまでボロボロに負けた月を描いたのは、キラの存在はやっぱり間違いだったから、としたかったからじゃないのかよ!?
という、いち月ファンの個人的な恨みです(苦笑)
まあ、それもこれも、大場先生のキャラは物語を紡ぐための駒という考えでいけば、問題ないのか。
月のあの負け姿に涙したのは月ファンだけなわけですし、最終対決の真相の曖昧さはともかく、正義の曖昧さは物語を中心に読んでいた人にはすんなり受け入れられるのかな。
最後にキラ信者が「夜」に「月(ツキ)」に向かって「灯火(Light)」を捧げるというのは当然、夜神月(ヤガミライト)と掛けたんでしょうけれども。死んで神になったライトね……。
さすがにあの絵は綺麗で感動しましたけれども。
小畑先生にはひたすら敬服……。
とまあ、ごちゃごちゃ不満は漏らしましたが、最終的に総評するとデスノという漫画はやっぱり好きです。
晩節を汚したなーという感もありますが、それもこれも、求められるレベルの高さから来たものであることも間違いありません。
毎週楽しみにしていた漫画が終わるのは寂しいですが、また次回作を待ちたいと思います。
小畑先生だけの話ならヒカ碁が終わった時悲しくて、デスノが始まった時は
「ああ、これでヒカ碁の復活はなくなったか」と実はデスノが好きじゃなかったという、今から考えると信じられない気持ちでした(苦笑)
あれだけ不満を言っといてと言われそうですが、うん、振り返るとやっぱり「DEATH NOTE」は大好きです!
ああー、最後にこう言えてよかった。
引き続き土方戦でした。あ、先週で終わりじゃなかったんだ(これでも土方ファン^^;)
道場剣術だ、実戦仕込みの喧嘩剣術だ、と言っても実は土方さんも努力の人(実戦仕込みが努力してないとはいいませんが)だった、と。
努力してるところは見せない人、というのは非常に土方っぽい感じでよかったです。過去の話もダラダラ長引かず、コンパクトに纏まってわかりやすい。
チビ沖田できっちり笑いどころを作ってるところも心憎い(笑)
近藤さんはこうやって、土方や沖田のことを心配したり信頼したりしてたら、本当に男気のある人なんですよね。
なのにギャグパートでは丸々一本いっちゃったりするんだから、めちゃくちゃオイシイ人だよなあ(笑)
「アイシールド21」
ここで十文字がくるなんて予想外!
セナが弾いて、モン太がキャッチ!とか思ったらそこは一休のほうが上、と。
この試合の間のうちに、モン太が一休に、セナは阿含に、個人技能だけで勝つ図って想像できないんですが、ひょっとして個人の対決自体は最後まで負けたままなのかしら?と思いました。
この試合は天才vs凡才の話ですから「天才には個人技能は勝てない。だけど才能だけでチームプレイを疎かにしていると、結束の固い凡才にだって負けるんだ!」という流れでも、確かにいいとは思います。
けどカタルシスはあんまりないかも?
それに、練習もチームワークも馬鹿にしてるのって、神龍寺でも阿含だけのような気もするんですけどね……。
試合に勝てば、案外個人対決は負けたままでもスカッとするのか、それともセナ、モン太と立て続けに最後の最後で勝って、そこで奪ったボールでタッチダウン、試合終了、勝利!という流れなのか。
両先生の結論を待つのは楽しみです。
もちろん、まったく違う展開になるのも楽しみですけれども!
(まさかさすがに泥門の負けはない……と思うんですが^^;)
「TO LOVEる」
なんだかんだと連載1話目から欠かさず感想を……え、この漫画好きなのか。
と今回初めて気付きました(笑)
少なくとも新連載3つの中では一番好きですが。
こう、この漫画に求めるのは突飛な展開じゃなくて「お約束」なんですよ。
そこを見事に外さない。そこがいい。まだ3話目ですから、ここからどうなるか判りませんけれども。
車を避けたら線路に下りて、電車に跳ねられる……すごいお約束(笑)
しかも、その間もずっとザスティンの足には犬が食いついたままっていう細かいところまでちゃんとしてあって、今回すごい好きでした(^^)
リトの心の叫びも、自分を主語にした部分をすべてモノローグにして、合間のものすごく訴えたいところだけを叫ばせたことで、見事に勘違いでフラグ発生。……お約束だ。
ララがリトに惚れる理由として、この叫びだけというのはなんかちょっと軽いようにも見えますが、ラブコメですからまったく問題なし。
少なくとも、一回助けられた(連れて逃げてくれた)だけよりも、「自分のつらさを理解してくれる人」っていうのはポイント高いですしね。
絆が出来てくるのはこれからですが、ララにちょっぴり本気で惚れられて(おまけにザスティンまで納得しちゃったし>笑)、リトの受難がどうなるのか楽しみですv
「もて王」
すみません、これだけ正式名称覚えてないんですよ(^^;)
魔女っ子話が引っ張られるとは思わなかった。彼女は準レギュラー化するだろうとは思っていましたけれども。
相変わらず矢射子の恋は応援しているんですが、ごめん矢射子、カリントウはめちゃくちゃ笑った。
ハバネロの錬金術師が出てくれたからますます(笑)
でも、一応誤解はとけてよかったよねー……と思ったらまさかのフュージョン。えー、この単語は(柱とはいえ)いいの!?と別のところで驚きました(笑)
まあ、もて王でいいも悪いもないか。別雑誌まで引っ張ってきてるくらいなんだし(^^;)
意識まで同一化してないので、矢射子がどうなるのか次号が楽しみです。
「DEATH NOTE」
最終回でした。
……うん、なんていうか……なんでこの最終回?
嫌いじゃないんですよ。松田が月のことをやっぱり好きだったんだって言ってくれて(言ったのは伊出ですが)。
松田はキラの正義に対しても肯定的でしたからね。やり方は否定していましたが、その理想までは否定できない、と。
そして月のこともずっと信頼していました。
だからすべてが終わって、一時の激情が引いて、改めて見回すと世の中はまた混沌としたものが増えて、月の姿がない。
そのことに寂しさとか悲しさとか、そういうことを覚えてくれる(月がキラだと知りながら)人がいる、というのに、月ファンとしては救われた思いで。
やっぱり私的にはクライマックスは全部松田に救われたー。
(ここにきて松田×月かよ!?とか一瞬思ったのは内緒←言ってるよ)
じゃあ何が気に食わないって、松田の推理です。
だから推理した松田がだめなんじゃなくて、なんでここで松田にこの推理を言わせるのかなーと。
最終回で、それまでの不自然を拾うくらいなら(しかも曖昧に)、総一郎、月と立て続けに失った夜神家の女性陣がどうなったかとか、月がいなくなったあとのミサがどうなったのか、そっちを拾ってもらえませんか!?と言いたい。
シナリオ担当の大場先生は、はっきりとデスノはキャラより話が中心とどこかでおっしゃっていました。
確かにそういう漫画なんですが、漫画ってお話という縦糸とキャラという横糸が組み合わさってできているものなんですから、少なくともミサほど話に食い込んでいたキャラのその後くらい、魅上みたいな一言でいいから入れてほしかった。
魅上よりミサのほうが、ずっと長くキラをやって、何度もキーパーソンになっていたっていうのに。
そしてその松田の推理(願望)
1.メロが動いたのは、ニアが偽ノートの存在を疑っていて、それを確かめたがっていることに気付いたから(ハルを通してそうと気付いてもらう)
2.ニアがノートを使って魅上を操っていた。
3.だから魅上はノートが偽物かと試すこともなくここまでやってきた。
4.ノートを燃やしたのは証拠隠滅のため
……た、確かにすべての矛盾はこれだと解消されます。
メロの不可解な行動も、その時呟いた「俺がやるしかないか……」の意味も拾われている。
ニアと月の読み合いも、間違いなくニアが上にいったことになります。
月の詰めが甘かったお陰で転がり込んできたラッキー勝利じゃなくて。
イレギュラーなことをしておいて、ノートを試さなかった魅上がドジッ子だったわけじゃないというのは、魅上ファンとしては嬉しい。
ですが、えーじゃあニアってメロまで利用したわけ?
もちろん、メロが動くことによってメロの死亡までは予想したわけじゃないでしょうけれども。
ノートを使った勝利、というのもびみょーに後味が悪いような。
ノートを使った者が、ノートによって身を滅ぼしたという皮肉にはなりますけれども。
しかもその場合、ニアはノートを使用してから所有権を無くしているので、自分がノートを使った記憶はなし。
ノートなんてトンデモな力を使ったキラに、実力だけで勝ったぞ!と思っているわけですか。
……えー?
もちろん松田の推理ということで、それが真実とはなっていないので、
松田の推理が正しい(あるいは部分だけ正しい)のか、
あれは単に願望で、物語の流れだけの話が真実なのか、
判断は読者に委ねられるわけで、上手いといえば上手いんですが……むしろキラファンに対するフォローっぽくてなんともかんとも。
だってニアファンには完全に蛇足でしょう、これ。
そしてキャラじゃなくて、物語を追っていた人にとっては、どっちでもいいからはっきりして欲しかったんじゃないでしょうか。ここにきて、最後の対決の流れが不透明で終わるって、推理合戦を楽しんでいた人にも不満が残るまいか……。
松田の推理を補強するのは、やはり魅上の発狂死です。
YB倉庫でノートを燃やしたということは、その時点で魅上から自分がキラに選ばれて裁きを行っていた記憶も、そこで死んでいる月がキラだという記憶も失われるわけです。
そこで拘束されて「第2(4?)のキラ容疑で逮捕する」と言われても、自分の無実は自分が知ってるわけですよ(少なくとも魅上にとっては無実)
エリートが挫折に弱いというのは定説ですが、いくら逮捕されたからって、そして稀代の殺人鬼だと断定されたからって、そこからたった10日で死ぬくらいまで発狂するかなーと。
まして魅上は検事。取調べされる側に立ったことはないとはいえ、ますます発狂というのに納得いかない。
こうなると、メロの件はグレーゾーンですが、魅上をノートで操ったのは限りなく黒に近くなるんですよねぇ……。
そして最後のキラ信者。
あれだけ月をめちゃくちゃに貶めて、やっぱりキラの思想は完全には間違ってなかったって方向なの!?
今まで出てきたキラ信者は、月が煽ったら動くような便乗暴徒とか、狂信者で「キラ社会ってやっぱり怖……」というのばっかりだったのに、ここに来てこんな社会的弱者っぽい人たちでキラ信者を描くってどういうこと!?
……なんのために月はあそこまで堕落させられたんだろう……。
うーん、松田の行動と対比させて考えればいいのかなあ。
キラの行動で救われた人は確かにいるわけで、キラを遠くの存在だと思っていた頃の松田は、キラが完全に間違っているとは思わない。
だけど、身近の人が殺人を繰り返していると知れば、その目的がどうあれ、生理的に受け入れられない。
神と人間という差。
最後のキラ信者にとっては、キラは神。
だけど人間としてのキラは、月。
神じゃなくて人間だから、生身の月は裁きを受ける。
月の判断に左右されないキラ思想なら、祈り崇める者がいる。
月の行為は間違っていて、思想は(部分的に)正しかったと?
じゃあニアたちって、結局何をしたんですか?
世の中を悪い時代に逆戻りさせただけ?
この曖昧さが嫌なんじゃないんです。
月がそれなりに反撃したりして、キラとしての体面を保った上で死んだのならまだ受け入れられたんです。
それなら「正義は人それぞれ。立場で異なる」というニアのセリフから外れていないし。
だけどあそこまでボロボロに負けた月を描いたのは、キラの存在はやっぱり間違いだったから、としたかったからじゃないのかよ!?
という、いち月ファンの個人的な恨みです(苦笑)
まあ、それもこれも、大場先生のキャラは物語を紡ぐための駒という考えでいけば、問題ないのか。
月のあの負け姿に涙したのは月ファンだけなわけですし、最終対決の真相の曖昧さはともかく、正義の曖昧さは物語を中心に読んでいた人にはすんなり受け入れられるのかな。
最後にキラ信者が「夜」に「月(ツキ)」に向かって「灯火(Light)」を捧げるというのは当然、夜神月(ヤガミライト)と掛けたんでしょうけれども。死んで神になったライトね……。
さすがにあの絵は綺麗で感動しましたけれども。
小畑先生にはひたすら敬服……。
とまあ、ごちゃごちゃ不満は漏らしましたが、最終的に総評するとデスノという漫画はやっぱり好きです。
晩節を汚したなーという感もありますが、それもこれも、求められるレベルの高さから来たものであることも間違いありません。
毎週楽しみにしていた漫画が終わるのは寂しいですが、また次回作を待ちたいと思います。
小畑先生だけの話ならヒカ碁が終わった時悲しくて、デスノが始まった時は
「ああ、これでヒカ碁の復活はなくなったか」と実はデスノが好きじゃなかったという、今から考えると信じられない気持ちでした(苦笑)
あれだけ不満を言っといてと言われそうですが、うん、振り返るとやっぱり「DEATH NOTE」は大好きです!
ああー、最後にこう言えてよかった。
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