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萌えとか語りとか
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お題小話三日目。
もうこの時期はネガティブ週間とはいえ、せっかく本編でなく小話なんだから笑いとまではいかなくても、失笑するくらいの話にはならんものかと思うのですが……それなら借りてくるお題がそもそも間違ってるじゃないかと気付きました。あはは……(^^;)

三日目は再び彼女。小シマロンでの再会後です。
3.絆


3 絆


こんなにも苦しいのに、もう一度傍にいることが出来て嬉しい。
胸の奥に小さく灯るような幸福を覚えながら、同時にやっぱり空いた距離が悲しい。
どちらも本当の気持ちだ。
前を走る馬についていくだけで精一杯なのに、頭の片隅ではこんなことを考えている。
どうして、コンラッドの前に出ることが出来たんだろう。
もちろん偶然に決まっている。
眞魔国から流されたことを考えればとても不運だけど、そこでコンラッドに拾われるなんて、ありえない幸運だ。
……それは、まだ……この人と繋がっているからだと。
そう思いたいのはただの願望だけど。
わたしは有利のように、コンラッドとの強く深い繋がりなんてない。
生まれる前から見守ってくれていたなんて、そんなことは。
ただ有利と一緒に生まれただけで、コンラッドにとってはしょせんおまけだった。ううん、それどころか目にも入っていなかった。
そんな存在。
それが婚約者にまで昇格しちゃうなんて、大出世だ。
……大出世、だった。
わたしは有利とは違う。
コンラッドとの絆は、ただこの気持ちしかなかったのに。
もう、切れてしまった。一方的に、切られてしまった。
コンラッドの前に出ることが出来たのは、まだ繋がりがあるからだと。
それはただの願望だ。


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