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萌えとか語りとか
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ようやく最終日七日目。ちょっと失敗してさっき編集中に投稿してしまいましたが、修正し直して再投稿です。
ほんの数分の間でしたが、もしご覧になって混乱した方がいらっしゃいましたら、すみません~(^^;)

この一日一題は書いてて楽しかったので、そのうち別のお題を借りてきて再挑戦してみたいです。
でも名前変換箇所がない短い話というのも名前変換小説の醍醐味が足りないと思うので、またそのうちにできたらなあ~という野望くらいで。

それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございましたv
七日目は次男の目線の続きというか、対かな?彼女の側から。
5.あさはかなのぞみ


5 あさはかなのぞみ


空が白み、朝がくるより少し早くに目が覚める。
コンラッドに起こされる形で。
「起きて。すぐに出ますよ。準備をして」
それだけ言って、彼はすぐに自分の用意のためにベッドから離れてしまう。
見下ろすと、寝乱れた分だけしか乱れていない服が目に入って、溜息が零れる。
当たり前だ。彼はもう、わたしのことなんてなんとも思っていないのだから。
傍にいたときは、あれほど触れられることが恥ずかしくて自分から一定の距離を空けようとしていたくせに、今はこうやって触れてくれないことにがっかりしている。
当たり前のことなのに。
のろのろと服を着替えて、ブーツを履いてベッドから降りる頃にコンラッドは朝食を手に戻ってくる。それはここで食べるためのものではなく、道を往きながらお腹が減った時に摘むためのものだ。朝が早すぎて、おまけに寝起きだからろくに食べられないことを考慮してのことだという。
だけど、わたしは知っている。コンラッド自身は早朝だろうと寝起きだろうと必要な分は食べられる人なのだ。
つまりそれは、わたしに対する配慮という訳で。
「さあ、今日も頑張ってください」
行くぞという合図に曖昧に笑って頷く。
判ってる。それはあくまで、ただでさえ体力の足りないわたしが、これ以上の足手まといにならないための措置だって。
あの日々のように、わたしを大切にしてくれてのことなんかじゃないって。
だって同じベッドで寝ているのに、今日もわたしの服は綺麗なままだった。釦一つ外れていなかった。
当たり前のことなのに。
以前なら、金切り声を上げて怒ったはずのことを望んでいる。
こんなバカなことはない。



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