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萌えとか語りとか
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本編の感想と色々まだ謎の部分の予想を混ぜながら書いているせいで長くなっている「暗黒神殿」感想その2です(^^;)
今回は第三章から。もちろん後半もネタバレしまくりなので、その辺りが嫌いな方はご注意を~。
後半も感想と考察が混ぜこぜで進みますので、非常に長いことに。

第三章「プラタナスの園(バーゲ・チナール)奇譚」
待ってましたの「流浪の楽士」ギーヴの登場。彼の世間を斜めから見る目線で事態の推移を見るのは楽しいです(^^)
ファランギース、アルフリードと別れたギーヴが向かった先は旧バダフシャーン公国領、現在はパルスの一部である場所でした。
ここにはタハミーネがいるなあと思ったのですが、まさかこんなに事態をややこしくさせるために彼女が再登場するとは(^^;)
バダフシャーン地方の最大のオアシス「プラタナスの園」で、王太后タハミーネの傍に最近「大柄の棒使いの女」がいる、という話で魔に落ちたレイラの影を疑ったギーヴが王太后府へ「巡検使」として赴いてみると、果たしていたのはレイラだったわけで。

彼女は例の銀の腕輪をしているので、タハミーネは自分の娘かもしれないと思っていて、彼女の引渡しを求めるギーヴに反発するは、夜に王太后府へ忍び込んだという理由で、娘(かもしれない女)を守るためにギーヴを斬り捨てろと言うは、おまけにギーヴがレイラを討ち果たすチャンスを身を呈して邪魔するは……ああ、困った人……。
母の愛の深さとも言えますし、今までの彼女の境遇を思えば「自分の子供かもしれない娘」を守りたいと心底願う気持ちも判るわけですが……。
どうも自分の感情的視点はギーヴ側に傾くので、溜息を吐きたい気持ちで一杯に。
それにしても、イスファーンとギーヴは縁が深い。シャプールのことといい、ぺシャワールでの揉め事といい、今回といい。
イスファーンには非常に心外でしょうけれど(笑)

結局タハミーネの決死の行動によりレイラを取り逃がし、彼女と会っていたイルテリシュも取り逃がし、レイラに剣を向けたことでタハミーネには一言もなく「プラタナスの園」を出て行くふたり。
ここでタハミーネの侍女だったものの不興を買って追い出されたアイーシャも一緒に連れて、エクバターナへ戻ることに。

第四章「暗黒神殿」
舞台は王都エクバターナへ。ああ、ようやく主人公の登場!ここまで長かった!(笑)
(どうも夢を書くようになると、そのお相手の動向が気になって仕方なくなるという傾向が出てきます。以前までなら彼が未登場でもそんなに気にならなかったのに^^;)

諸将はそれぞれバラバラに色々な体験をしているので、いちいち一人一人に話す手間を省くということで、一同に会して情報交換をすることに。
十六翼将のうち、クバート、メルレインはペシャワールにて戦後処理、グラーゼ、トゥースはギランを経由中ということで、十一人が王都に揃った状況。
第一部とは違い戦時中ではないので、なかなか十六翼将みんなが揃うことってないんですよねえ……。

イルテリシュに関しての話でナルサスが何か策を思いついた様子ですが、チュルク国が動いていることにも喜んでいたし、ひょっとして両者にペシャワールを巡って相打ちさせる作戦とか?
例えば一時的にチュルク軍にペシャワール城塞を明け渡し、魔軍と戦わせるとか。
両者が疲弊したところでペシャワール奪回に挑むと。漁夫の利が作戦としては一番オイシイわけですから。
うーん、これはまだ考えが浅いかな。でも「イルテリシュのペシャワールへの執念」「チュルク国が国境辺りで不穏な動き」の両者ともにナルサスが喜んでいるので、繋げるとこうなるんですが……それとも別々の話なのかな。
チュルクには「危険な隣人」ラジェンドラへの牽制になって欲しい面もあるはずですからねえ。
チュルクといえば、ラジェンドラの元にはカドフィセスという王位も狙えるほどの地位だった駒がいるわけで、チュルクがパルスへ動けばシンドゥラがチュルクへ戦を仕掛ける可能性もあるわけ……か。
あ~、頭が混乱する(^^;)

この会議上で、レイラを討ち果たせとの言葉に、彼女との友情で渋るアルフリードを一喝して軍師らしく非常な一面を見せたナルサスですが、彼の辛辣ぶりはむしろ会議後ですね。
ダリューンとキシュワードのみが聞いた話でしたが、「いっそ王太后がイルテリシュの人質にでもなって殺されでもしたら、陛下は蛇王を母君の仇として不退転の決意で戦うだろう」って。
今や厄介者といえるタハミーネがいなくなり、おまけにアルスラーンの親想いの気持ちまで見越しての話ですよ。頭のいい人は怖いな~(^^;)

会議が終了して、イスファーンが「プラタナスの園」から連れてきたアイーシャの境遇が判ったわけなんですが、ここでひとつの不安というか疑念が浮かびました。
彼女は王宮に仕えることになりまして、アルスラーンもちょっとだけ興味を示して(色事ではなく)彼女のことを聞き、その後にアルスラーンの嫁がいまだに不在だという話が続けて出てきました。
……ひょっとして、彼女がアルスラーンの嫁になるんじゃないでしょうね?
ええ、そんなポッと出の女に!?(暴言)
エステルはさすがにルシタニアの騎士ですから、側室にだって上がるのは難しいとは思っていましたが、アイーシャは違います。
・身元がはっきりしている
・下級官吏の娘なので強力な外戚が国政の愁いに……という事態にもならない
と、ナルサスやルーシャンも正室としてはともかく、側室にするにはもってこいの人材と見そうだなあ……と。

いや、それの何が問題なのかと言えばアイーシャの存在が気に食わない……という話ではなく(それもちょっとあるけど^^;)、アルスラーンの死亡フラグが立ってない?と……。
アイーシャとの間に子供が出来て……とかになったら、まんまラインハルトと状況が被るんですけど……。
はっきり言って、田中先生の作品で「主人公である」ということは生存の保障になりません。だって銀英伝では主人公が二人ともお亡くなりに……。
あれは「あの二人が主人公というより、銀河の英雄全員が主人公」とは仰っていましたが、でも主人公は誰と読者に聞いたら、やっぱりラインハルトかヤンの名前を挙げると思いますよ。
おまけにどこでだったか忘れたのですが、アル戦についても先生ご自身で「幸せになりました、めでたしめでたし」のいわゆるエンドレスエンドにはしない……と仰っていた記憶があるのです。
そしてダメ押しが、これは私は知らなかったのですがネットで見た、「アルスラーン王の死を詠ったギーヴ作の詩がある」という話。
画集に載っていた一文で、「そのギーヴが十六翼将のギーヴと同一人物かは謎」の一文もあったそうですが……。
ギャー!怖い!!!!

閑話休題……(自分の想像に大ダメージ……)
エクバターナの近くで、工事中の場所からおかしな亀裂と行方不明者が出るという話に調査に乗り出すことになったときのダリューンとキシュワードの争いに笑い。
二人とも現場に出たくて仕方がないんですね(^^;)
ここで今巻の題名「暗黒神殿」が発見されるわけですが、魔道士の策ですぐに水没してしまいました。暗黒神殿自体は出番、一瞬だけ!?(笑)

このあとで「私は(国王は)民衆の道具だと思っている」と自分で考え出した結論を述べたアルスラーンの聡明さに不吉な予感を覚えているナルサスに、こっちも泣きそうになりました……。
ただし今度は「最終的にアルスラーンが孤独に陥る可能性」があるんじゃなかろうかと。
主人公が死んで終わり、も怖いのですが「周りの信頼できる臣下をことごとく失ってしまう」というのも……ひ、ひ~。
実のところナルサスとダリューンに関しては、密かにその死も覚悟していました。
ですが、エラムだけは大丈夫だと思っていたんですよ。エラムはナルサスの後継者だから。
想像していたのはアルフリードがナルサスの子を産んで、エラムはその子の後見と、生母にあたるアルフリード守りながら、ナルサスの後継者としてアルスラーンに仕える……という図。
でもここで、アルスラーン自身がナルサスに教えられなくても、「真理に到達した」とナルサスに言わしめる資質を見せたことが……。
それでも、ギーヴは生き残るんじゃないかな~とは思ってます。先生のお気に入りのようだし(苦笑)
彼の場合は、生き残っても「その後、アルスラーンの許しを得て流浪の楽士に戻る」という形でアルスラーンの元を去る可能性があるので。

……これら不吉な予想が全部外れてくれることを心の底から祈ります……とほほ。

第五章「紅い僧院(ルージ・キリセ)の惨劇」
マルヤムからパルスに入った、エステル、パリサード、ドン・リカルドに舞台が移りまして。
エクバターナに向かうはずが、チュルクの偵察隊を見つけてしまって襲われるはめに。
それにしてもドン・リカルド強いな~。
チュルクのシング将軍は今まで生き残っていましたが、ここでとうとう亡くなりました。
エステルも剣を向けられ危ういところでしたが、大きな怪我をすることなく助かって、一安心したところで……まさかこうくるとは。

町の役人カーセルにルシタニア語しか喋れない捕虜の通訳をしてくれと頼まれて、行った先で見つけたのはルシタニアの侯爵閣下。
ただし、略奪暴行を思うままに繰り返した挙句に捕まったということで、エステル以外は誰も同情もしないような人物。
エステルだって彼が健康なら同情しなかったんでしょうけど、弱ってる人を見るとつい同情してしまうわけで。
エステルが責任を持って連れ帰るからということで、釈放しようとした矢先に侯爵が暴れて老朽化していたらしい鉄格子がエステルの右膝に直撃……。
パリサードに襲い掛かった侯爵はドン・リカルドの手に掛かったわけですが、エステルは右膝の皿が粉砕されて二度と杖なしでは歩けないだろう、との診察を受けた上に傷が元の高熱で息も絶え絶え。
そんな状態でも「エクバターナへ行ってアルスラーンに逢いたい」と言うエステルに、パリサードたちはエクバターナに向けて出発する……。
なんで彼女はいつもいつもこんなに過酷な目に遭うのかな~(泣)

と、そんな状態のエステルたちから場面は王宮のアルスラーンへと移り、エラムと回廊を歩いていると、林檎落としたアイーシャと遭遇。
……だ、だから彼女とアルスラーンが接触すると怖いんですってば!
おまけにエステルがあんな状態。
アルスラーンのエステルへの気持ちは「初恋とまではいかない、はしかのようなもの」というのがナルサスの評でしたが、それだって彼女にもしものことがあったら堪えるでしょう。
エステルにもしものことが起こって、そのアルスラーンの悲しみをアイーシャが癒そうとする、もしくは彼女のドジっぷりで癒される……とかの展開だけは嫌です~。
これらの危惧がぜ~んぶ、素人の杞憂、もしくは田中先生のミスリードに引っ掛かっただけであることを祈りつつ……でも次巻が怖いけど楽しみです(複雑な^^;)
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